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エコキュートのリモコンが消えた・真っ暗。
漏電遮断器が落ちる原因と、上げていい回数

画面が真っ暗な給湯リモコンのボタンを指で押している様子

朝起きたら、エコキュートのリモコンが真っ暗。ボタンを押しても何も表示されない——。

修理の現場でこの症状を見ると、多くは本体の「漏電遮断器」が落ちています。そして、ここでの対応を間違えると、直るはずだった故障を広げてしまうことがあります。慌てて何度もスイッチを触る前に、この順番で確認してください。

まず確認:ボタンを押して点くなら「自動消灯」

最初に、リモコンのボタンを押すか、お湯の蛇口を開けてみてください。それで表示が戻るなら故障ではありません。

エコキュートのリモコンには、しばらく操作やお湯の使用がないと画面を消す自動消灯(省エネ表示)の機能がある機種が多く、メーカーも公式に「故障ではない」と案内しています。消えるまでの時間は設定で変えられるので、気になる方は取扱説明書で確認してください。

押しても真っ暗なら、この順番で電源を確認

ボタンを押しても何も点かない場合は、本体に電気が来ていません。次の3つを、上から順に見ていきます。

  1. 停電していないか——家の照明など、ほかの家電も確認します。
  2. 家の分電盤にある「エコキュート専用のブレーカー」が落ちていないか——エコキュートは専用の回路になっています。
  3. 貯湯タンク本体の「漏電遮断器」が落ちていないか——家のブレーカーとは別に、タンク側にもついています。

漏電遮断器は、多くの機種で貯湯タンクの正面、ちょうど中腹あたりにあります。手で回せるネジで留めた小さなカバーがついていて、そこを開けると中にブレーカーがあります。

開けていいのは「手で回すネジ」のカバーだけ このカバーは、お客様がブレーカーを確認するためのものなので開けて大丈夫です。一方で、ドライバーなどの工具が必要な外装パネルは開けないでください。中は電気部品と配管なので、感電やけが、故障の原因になります。細かい位置は機種によって違うので、取扱説明書の「各部のなまえ」や「停電復帰時」のページもあわせて確認してください。

遮断器が落ちる=どこかで「漏電」を検知したということ

ここが一番知っておいてほしいところです。漏電遮断器は、その名のとおり漏電を検知したときに電気を止める安全装置です。つまり遮断器が落ちた=機械のどこかで漏電が起きたということ。電源が止まるので、リモコンも一緒に消えて画面が真っ暗になります。

現場で見る原因は、主にこの3つです。

修理に行くと、意外と多いのがこれ 現場で本体を開けると、ヤモリやナメクジなどが中に入り込んで、それが原因で遮断器が作動していたというケースが実際にあります。機械そのものの故障ではないこともある、ということです。ただ、これも工具で外装パネルを外して中を確認しないとわからないので、ご自身でパネルを開けるのは絶対にやめてください。なお、虫の混入のような外的要因の不具合は、延長保証に入っていても対象外(有償)になる可能性が高いです。

遮断器を上げていいのは、1回。多くても2回まで

落ちている漏電遮断器を一度、二度上げてみるのは問題ありません。一時的な要因なら、それで復帰することもあります。

何度も上げ下げするのは、やめてください 部品に不具合がある状態で、落ちては上げ、落ちては上げを繰り返すと、基板のヒューズが飛んだり、ほかの部品にまで影響が広がったりすることがあります。1か所の修理で済んだはずが、修理箇所が増えてしまうわけです。

上げてもまた落ちる、何度も同じ症状が出る——そうなったら、すぐにサービスセンターに連絡して修理に来てもらってください。

次のようなときは、1回目から遮断器を上げずに連絡してください。メーカーも、不具合があるまま電源を入れると発煙・発火のおそれがあると注意喚起しています。

また、断水のあとなどタンクの水が抜けている可能性があるときは、取扱説明書の「停電復帰時」の手順どおりに進めてください。メーカーによっては、タンクを満水にしてから電源を入れるよう案内しています。

雷のあとにリモコンが消えたとき

落雷のあとに表示が消えた場合も、確認することは同じです。遮断器が落ちていれば、「停電復帰時」の手順で入れ直します。

メーカーによっては、遮断器が落ちていなくても、漏電遮断器を一度「切」にして60秒ほど置いてから「入」にする手順を案内しています。それでも表示が戻らなければ、販売店かメーカーの修理窓口に点検を依頼してください。停電・断水時の使い方は 災害時の記事 にまとめています。落雷が原因の故障は、契約によっては火災保険の対象になることがあります(→ 故障に火災保険は使える?)。

連絡するときは、これを伝えるとスムーズ

電話口でこれがわかると、修理の段取りが早くなります。

10年の延長保証に入っている場合は、メーカーより先に保証会社へ連絡してください。保証の範囲内なら、修理費がかからないことがあります。

使用10年を超えているなら、修理か交換かも考える

漏電の原因が部品の劣化だった場合、使用年数によっては「直してもまた別の所が」ということが起こります。修理の見積もりが出たら、年数と金額で判断してください。

見積もりが出たら、当てはめてみてください 使用年数と修理費の金額を入れると、修理でいいのか、買い替えを考える時期なのかの目安が出ます。修理で足りる方には「修理でいい」と出ます。 → 修理か交換か診断(3つの質問・30秒)
修理屋としてのおすすめ

リモコンが真っ暗になったら、停電→分電盤→タンクの漏電遮断器の順で確認、上げ直すのは1〜2回まで。繰り返し落ちるのは漏電のサインなので、すぐ窓口へ連絡してください。漏電の修理が高額になり、本体も10年を超えているなら——直すか替えるか、30秒診断で当てはめてから見積もりを取るのが確実です。

10年超で漏電を繰り返すなら、交換の総額も確認を
劣化による漏電は、直しても次の不具合が近いことがあります。修理費と買い替え費用を両方そろえてから決めると、後悔しません。

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※見積もりは無料です。修理費と交換費、両方の数字を持って判断してください。

よくある質問

お湯は出るのに、リモコンだけ真っ暗です。故障ですか?
まず自動消灯で表示が消えているだけではないか、ボタンを押して確認してください。押しても点かない場合は、漏電遮断器が落ちて本体の電源が切れている可能性があります。電源が切れていても、機種によってはタンクに残っているお湯がしばらく出ることがあるので、お湯が出るからといって正常とは限りません。
漏電遮断器を上げたら直りました。このまま使って大丈夫ですか?
一時的な要因で作動しただけなら、そのまま使えることもあります。ただし遮断器が落ちたということは、どこかで漏電を検知したということです。同じ症状がもう一度出たら、上げ下げを繰り返さず、サービスセンターに点検を依頼してください。
家の分電盤のブレーカーとは別のものですか?
別のものです。家の分電盤にはエコキュート専用のブレーカーがあり、それとは別に、貯湯タンク本体にも漏電遮断器がついています(多くの機種で、タンク正面の中腹にある手回しネジのカバーの中)。リモコンが真っ暗なときは、停電 → 分電盤の専用ブレーカー → タンクの漏電遮断器、の順に確認します。
雷のあとにリモコンが消えました。どうすればいいですか?
遮断器が落ちていれば「停電復帰時」の手順で入れ直します。落ちていなくても、メーカーによっては一度「切」にして60秒ほど置いてから「入」にする手順を案内しています。それでも戻らなければ、販売店かメーカーの修理窓口へ。
管理人(エコキュートの修理屋)
管理人(エコキュートの修理屋・11年目)

大手メーカーのエコキュート修理・メンテナンス一筋11年、修理対応は年間1,000件以上。第二種電気工事士の資格を持ち、電気工事の面からも設置や配線を見ています。現役でメーカーからの依頼を受けて修理に伺っているため、名前とメーカー名は伏せています。1社の専門なので、他社の料金体系を断定することはしません。書けるのは、毎日現場でお客様にお伝えしていることだけ。それをそのまま書きます。