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エコキュートのエラーコードが出たら
消し方・再発時の対処を修理屋が解説

スマートフォンでエコキュートのリモコンのエラー表示を撮影する手元

リモコンに見慣れない英数字——エラーコードが出ると不安になりますよね。でも、エラーコードは「故障の宣告」ではなく、機械からの症状報告です。読み方さえ分かれば、慌てる必要はありません。

私は大手メーカーのエコキュート修理を11年続けている修理職人です。エラーが出た時に何をすべきか、現場でお客様にお伝えしている順番で解説します。

エラーが出たら、まずやること3つ

1型番とエラーコードをメモ(写真でOK)

リモコンのエラーコードと、機種の型番(本体の銘板シールまたは保証書)をスマホで撮っておいてください。この2つのセットが、その後のすべての手続きを速くします。

メモを正確に、と言うのには理由があります。私たち修理する側は、エラーの内容から故障箇所をある程度判断できます。だからアルファベットと数字を1文字取り違えるだけで、案内される対処も、持っていく部品も変わってしまう。「U」と「H」、「0」と「6」——手書きだと意外と間違えます。写真が一番確実です。

付け加えると、私たちはある程度の部品を積んでお伺いしますが、すべての年式・型式の部品を車に載せることはできません。だからエラーが正確に伝わっているほど、合う部品を選んで持って行けて、1回の訪問で修理が終わる可能性が上がります。逆に、伝わっていたコードが実際と違うと、部品の手配し直しでもう1往復——ということが起きます。なお、撮った写真を業者に送る必要まではありません。電話口で正確に読み上げられれば、それで十分です。

2公式情報で意味を確認

エラーコードの意味と対処法は、各メーカーの公式サイトと取扱説明書に公開されています。「メーカー名+型番+エラーコード」で検索してください。※コードの意味はメーカーごとに全く違います。第三者のまとめサイトではなく、必ず公式を見てください。

どこを見ればいいか分からないときは、メーカー別の公式の調べ方にまとめてあります。

3案内されているリセット操作を試す

断水・凍結・気泡など一時的な要因のエラーは、取扱説明書に沿ったリセット操作で消えることがあります。自己流の操作(分解や配線に触れる等)は絶対にしないでください。

メーカー別:公式の調べ方と、よく出るコードの意味

ここが一番つまずくところなのですが、エラーコードの公開のしかたはメーカーによって全く違います。全部の一覧をサイトに載せている会社もあれば、文字の種類だけで案内している会社もある。だから「エラーコード 一覧」で検索しても、自分の機械の答えにたどり着けないことが多いんです。

6社それぞれの公式の入口と、公開されている範囲を整理しました。お使いのメーカーのページから読んでください。

メーカー公式での公開のされ方解説ページ
パナソニックU・H・Fの文字種で対応を分けて公開U・H・Fの意味と対処
ダイキン公式のエラーコード検索(ログイン不要)公式検索の使い方と対処
三菱電機公式FAQでコードごとに公開P・U・C系の意味と解除方法
日立1コード1ページで公開(利用者向けが手厚い)Er・HE番号別の意味と対処
コロナ全コードの一覧表を公開E・H・U系の意味と解除手順
長府製作所約100件の一覧表を公開(最も詳しい)公式一覧の見方と解除方法

※国内で家庭用エコキュートを製造している6社を、五十音や順位ではなく公開形式の近い順に並べています。当サイトは特定メーカーの販売店ではなく、どのメーカーもおすすめ・非推奨の別なく扱っています。東芝は2023年に生産を終了しています。

メーカーが違っても共通していること 6社の公式案内を全部読み比べて、共通していたのはこの3つです。①解除できるコードと、修理が必要なコードが分かれている。②凍結・断水が原因のことが本当に多い(冬は特に)。③「解除しても再発するなら点検へ」と全社が書いている。つまり1回目は自分で試していい、2回目は呼ぶ——これがメーカー横断の答えです。

ここが本題:「リセットで消えた」で終わらせない

まず安心材料から。再起動してエラーが再表示されなければ、いったん様子を見て大丈夫です。一時的な要因で出ただけのエラーは、実際によくあります。一方で、水漏れが原因でエラーが出て、濡れた部分が乾いたから表示が消えただけ——というケースも現場では見ます。この場合は直ったのではなく、「条件が揃えばまた出る」状態です。ただし再発の可能性は残るので、出たコードのメモ(写真)は消さずに残しておいてください。

修理屋が一番伝えたいこと リセットでエラーが消えても、同じエラーが繰り返し出るなら、それは部品の劣化・故障のサインです。「消えたからOK」で放置すると、症状が進んで修理費が上がったり、ある日突然お湯が使えなくなったりします。「再発するエラー」は放置しない。これだけは覚えて帰ってください。

再発するエラー・消えないエラーは、メーカーに連絡してください。型番・エラーコード・使用年数を伝えれば、電話口で概算費用の目安まで案内してもらえます。

概算を聞いたら:修理費の相場と照らす

メーカーから聞いた概算は、当サイトの相場表と照らしてください(軽い修理 約1万〜1万5千円/部品交換 約2万〜5万円/基板交換 約10万円前後/ヒートポンプの修理・交換 約13万〜16万円)。10年超なら、修理費が高いほど買い替えも視野に入れて判断を。

ちなみに、現場で定番的に高額になるのは室外機(ヒートポンプユニット)系の不具合です。「お湯を作らなくなった」「室外機の内部で水漏れしている」——この系統の診断が出たら、上の相場の重いゾーンを想定しつつ、室外機だけ交換できるかもあわせて確認してください。

そして使用年数が10年を超えていて、概算が10万円級なら——修理より買い替えを検討するタイミングです。理由は部品供給の問題も含めて、こちらで詳しく書いています。

→ エコキュートは修理か交換か?判断基準と費用相場

エラー表示を口実にした営業に注意 「エラーが出てるなら、もう寿命ですよ」と買い替えを急がせる訪問営業がありますが、エラー=寿命ではありません。一時的な要因のことも、軽い修理で直ることもあります。診断はメーカーの点検で。→ 訪問販売の手口と対処法
修理屋としてのおすすめ

エラーが出たら、写真でメモ→公式で意味を確認→案内どおりのリセット1回。ここまでは自分でやっていい領域です。私がお客様に言うとしたら——再発するエラーは放置せず窓口へ。そして使用年数が10年を超えていて概算が10万円級なら、修理と交換の両方の金額を並べてから決めてください。30秒の修理か交換か診断と、下の無料一括見積もりがその材料になります。

「高額修理になります」と言われた方へ
修理費が10万円級なら、交換の総額と比べてから決めるのがおすすめです。複数社の無料見積もりで相場を確認できます。
エコキュートの交換費用を無料で一括比較する

※見積もりは無料です。修理費と交換費、両方の数字を持って判断してください。

東京都・神奈川県にお住まいの方へ

修理はまずメーカーの窓口へ、という私の考えは変わりません。そのうえで、保証が切れていて、修理と交換のどちらになるかを現地で見てもらいたい方には、給湯器の修理・交換の専門業者に現地見積もりを頼む方法もあります。対象は東京都と神奈川県だけです。それ以外の地域の方は、上の一括見積もりをご利用ください。

現地見積もりを頼む(東京都・神奈川県のみ):【お湯出ない.com】

概算が出たら、そのまま診断にかけられます メーカーから聞いた金額と使用年数を入れるだけで、修理か交換かの目安が出ます。 → 修理か交換か診断(3つの質問・30秒)

リモコンが真っ暗で、エラーコード自体が見られないときはこちら。→ リモコンが消えた・漏電遮断器が落ちるときの対処

よくある質問

停電や断水の後にエラーが出ました。故障ですか?
一時的な要因のエラーである可能性が高いです。取扱説明書のリセット操作で復帰するか確認し、復帰しない・繰り返す場合はメーカーへ。
エラーは出ていないけど調子が悪い気がします。
あります。機械は部品が完全に止まるとエラーを表示しますが、動きが鈍くなり始めた段階——完全には止まっていない段階——では、エラーが出ないことがあるからです。つまり「エラーが出る完全故障」の手前に、「エラーの出ない調子悪化」という段階があります。お湯がぬるい・減りが早い・異音などは原因の切り分け手順で確認して、実害があるならエラーが無くてもメーカーへ連絡してください。
冬になるとエラーや故障が増えるのは本当ですか?
本当です。理由は2つあります。①冬はお湯の使用量が一気に増えるので、機械への負荷が上がり、不具合が表に出やすくなります。②夏の間なら「多少ぬるい」程度で様子見していた方も、冬は困るので連絡してきます。つまり故障も増え、連絡も増える——修理の依頼が集中する季節です。調子が怪しいと感じているなら、冬本番の前に確認しておくのがおすすめです。凍結による症状は凍結の対処と予防へ。
古い機種で、公式サイトにエラー情報が見つかりません。
メーカーの修理受付に直接電話すれば、型番とコードから案内してもらえます。10年超の機種なら、部品供給の残り期間も一緒に確認しておくと今後の判断に役立ちます(→ 13年の壁の話)。
管理人(エコキュートの修理屋)
管理人(エコキュートの修理屋・11年目)

大手メーカーのエコキュート修理・メンテナンス一筋11年、修理対応は年間1,000件以上。第二種電気工事士の資格を持ち、電気工事の面からも設置や配線を見ています。現役でメーカーからの依頼を受けて修理に伺っているため、名前とメーカー名は伏せています。1社の専門なので、他社の料金体系を断定することはしません。書けるのは、毎日現場でお客様にお伝えしていることだけ。それをそのまま書きます。