エコキュートの下が濡れている——
それ水漏れ?ドレン水?見分け方を修理屋が解説
「エコキュートの下が濡れているんです。水漏れでしょうか?」——これも現場でよくいただくご相談です。
私は大手メーカーのエコキュート修理を11年続けている修理職人です。先に安心材料から言うと、濡れている=故障、とは限りません。正常な動作で濡れることがあるからです。この記事で見分け方をお伝えします。
まず知ってほしい:「ドレン水」は正常です
エコキュートは、夜間の沸き上げ運転のとき、本体(貯湯タンク)と室外機(ヒートポンプ)のどちらからも、ドレン水がぽたぽたと垂れます。これは正常な動作です。
この排水がうまく流れなかったり、結露が加わったりすると、タンクのまわりが濡れてしまう——という「見た目は水漏れっぽいけど正常」な状態がよく起こります。
見分け方は「濡れ方の時間帯」
| 濡れ方 | 正体 | 対応 |
|---|---|---|
| 朝方は濡れていて、昼〜夕方には乾いてくる | ドレン水(沸き上げ時のみの排水)の可能性が高い | 様子見でOK。気になるなら排水まわりの詰まりを確認 |
| 朝・昼・晩、ずっと下が濡れたまま | 水漏れの可能性が高い | メーカーへ連絡。放置しない |
覚え方はこれだけ
乾くならドレン水、乾かないなら水漏れ。迷ったら、朝・昼・夜の3回、同じ場所を見てください。1日観察すれば、ほぼ判別できます。
本当の水漏れで多い場所
現場の実感として、水漏れが多いのは熱いお湯が通る・滞留する場所です。
- タンク上部のパッキンまわり——熱いお湯が滞留する場所。パッキンは消耗品です
- 貯湯タンクと室外機(ヒートポンプ)をつなぐ配管——熱いお湯が行き来する配管
パッキンや軽い水漏れの修理なら約1万〜1万5千円が目安(修理費の相場表はこちら)。軽いうちに直せば安く済みます。「まだ少しだから」の放置が一番損です。
また、冬の寒波の後に濡れが続く場合は、凍結による配管の破損の可能性もあります。
もうひとつのサイン:「使っていないのにお湯が減る」
濡れが見えなくても、水漏れに気づけるサインがあります。朝の時点ではお湯が湧いているのに、日中ほとんど使っていないのに夕方〜夜には残湯量が減っている——このパターンは水漏れの可能性があります。まず目視でタンク・配管まわりを確認し、必要であればメーカーに相談してください。※単に「お湯の減りが早い」だけなら、湯切れ(学習機能)の話の可能性もあります。
連絡する前のチェックリスト
- 濡れは1日中続くか、乾くか(上の表で判別)
- どこが濡れているかをスマホで撮影(タンク下・配管まわり・室外機まわり)
- 機種の型番と使用年数をメモ
この3点をメーカーに伝えれば、電話口でかなり正確に状況を判断してもらえます。10年を超えた機械で漏れが続くなら、修理費の概算を聞いた上で修理か交換かの判断もあわせて考えてください。
よくある質問
ドレン水はどれくらい出るのが普通ですか?
沸き上げ運転中に「ぽたぽた」垂れる程度です。運転していない時間帯にも流れ続けている場合は、ドレン水以外の可能性を疑ってください。
水道代が急に上がりました。関係ありますか?
目に見えない場所での漏れの可能性があります。濡れの有無に関わらず、水道メーターの動き(全て閉めてもメーターが回るか)を確認し、メーカーや水道業者に相談してください。
