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エコキュートのタンクの水抜き・お手入れは必要?
修理屋の、正直な本音

住宅の外に設置されたエコキュートの貯湯タンク

「タンクの水抜きって、しなきゃダメですか?」——取扱説明書にもネットにも「定期的に水抜きを」と書いてあるので、気にされる方は多いです。でも、修理屋として正直な本音をお伝えします。

私は大手メーカーのエコキュート修理を11年続けている修理職人です。売るための建前ではなく、現場で本当に必要かどうかの話をします。

結論:普段お湯を使っていれば、神経質にならなくて大丈夫

まず安心してください 普段からお湯を使っていれば、使った分だけ下から水道水が入るので、タンクの中は基本的に循環しています。「水が何年も淀んで腐る」といった心配は、通常の生活で使っていればまず不要です。だから水抜きに神経質になる必要はありません

正直に言うと:水抜き点検で「故障は減りません」

ここが一番お伝えしたい本音です。タンクの水抜きは、あくまで動作確認の意味合いが中心です。逃し弁が正しく動くか、底に溜まった沈殿物を出す、といった内容で、これをやったから故障が減る、という性質のものではありません

もちろん、やるに越したことはありません。ただ、正直に言えばほとんどの方は水抜きをしていません。そして、それが原因で次々に壊れているかというと、そうではないのです。「やらないと壊れる」と不安を煽る情報もありますが、実態はもっと穏やかです。

むしろ注意:手順を間違えると壊すことがある

自己流の水抜きは、かえって危険 正しい手順を間違えると、故障の原因になったり、お湯が湧かなくなる可能性があります。バルブの操作順や、水を張り直すタイミングを誤ると、空焚きに近い状態やエラーを招くことがあります。やるなら取扱説明書のとおりに厳密に。少しでも不安があれば、無理せずメーカーや施工業者に任せてください。

つまり、「良かれと思った自己流のメンテナンスで、かえって壊す」のが一番もったいないパターンです。手を出すなら正しく、自信がなければ触らない——これが安全です。

それでもやるなら:基本の考え方

やる場合の一般的な流れです。具体的な手順・頻度は機種で大きく異なるので、必ずお使いの取扱説明書に従ってください(下記はあくまで全体像です)。

あわせて、浴槽フィルターの掃除やふろ配管の洗浄など、日常でできて効果のあるお手入れは別記事にまとめています。→ 長持ちさせる方法|やること・やってはいけない/入浴剤を使う家は 追い焚き配管の洗浄 を。

例外:長期不在の後・中古住宅は一度確認を

「神経質にならなくていい」の例外もあります。長期間まったく使わずタンクの水が動いていなかった場合や、中古住宅で前の住人が長く使っていなかった場合は、一度水を入れ替える・業者に点検してもらう価値があります。→ 中古住宅のエコキュート、最初に確認すべきこと

こまめな手入れより「寿命での計画的な買い替え」が効く
正直、水抜きに神経を使うより、13〜15年の寿命が近づいたら計画的に買い替えるほうが、結果的に安心で経済的です。壊れて慌てないよう、10年を超えたら交換の相場だけ把握しておくのがおすすめです。
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よくある質問

水抜きは年に何回すればいいですか?
取扱説明書では年に数回程度が推奨されることが多いですが、普段お湯を使っていれば神経質になる必要はありません。頻度より、やるなら手順を正確に行うことのほうが大切です。
水抜きをまったくしていませんが、大丈夫でしょうか?
普段お湯を使っているなら、それで大きな問題が起きることはほとんどありません。実際、多くの家庭がしていません。気になるなら、次の機会に取扱説明書の手順で一度行ってみる程度で十分です。
お湯に白い物や濁りが混じります。水抜きで直りますか?
水道水由来の成分(湯あかやミネラル分)のことが多く、健康上の問題は通常ありません。気になる場合や、量が多い・続く場合は、自己流で対処せずメーカーに相談してください。衛生面の疑問はお湯は飲める?衛生の疑問もどうぞ。
管理人(エコキュートの修理屋)
管理人(エコキュートの修理屋・11年目)

大手メーカーのエコキュート修理・メンテナンス一筋11年、修理対応は年間1,000件以上。第二種電気工事士の資格を持ち、電気工事の面からも設置や配線を見ています。現役でメーカーからの依頼を受けて修理に伺っているため、名前とメーカー名は伏せています。1社の専門なので、他社の料金体系を断定することはしません。水抜きの手順は機種で異なり、誤ると故障の原因になるため、実際の作業は必ずお使いの取扱説明書に従ってください。