エコキュートを長持ちさせる方法
やるべきこと・やってはいけないことを修理屋が解説
エコキュートは決して安くない設備なので、「できるだけ長く使いたい」というのは当然の願いです。私は修理職人として11年、いろいろな状態の機械を見てきました。その経験から、正直なところを最初に言います。
やるべきこと5つ
1浴槽フィルターの掃除(週1目安)
浴槽側面のフィルターにゴミや髪の毛が詰まると、お湯の循環が悪くなり、ふろ機能の不調や誤作動の原因になります。一番手軽で、一番効くお手入れです。
2ふろ配管の洗浄(1〜3ヶ月に1回が目安)
ふろ配管には湯垢が溜まります。とくに入浴剤を使うご家庭は、配管に湯垢やゴミが詰まりやすくなるので、市販の洗浄剤で構いませんから、1〜3ヶ月に1回は清掃を兼ねた配管洗浄をおすすめします(方法は取扱説明書で認められているものを)。それでも汚れが出てくる場合は、メーカーに連絡して強力な洗浄剤での清掃という手もあります。具体的なおすすめの配管洗浄剤(ジャバ・クリーンエース等)はこちらにまとめました。なお「お風呂の残り湯が飲み水に混ざらないか」という不安には、お湯の衛生と追い焚きの仕組みで答えています。
3タンクの水抜き(やるに越したことはない、程度)
貯湯タンクの底には不純物が少しずつ沈殿するので、取扱説明書の手順で水抜きをすると動作確認になります。ただし正直に言うと、普段お湯を使っていればタンク内は循環しており、神経質になる必要はありません(点検で故障が減るわけでもありません)。手順を間違えると故障の原因になるので、やるなら説明書どおりに。詳しい本音は→ タンクの水抜き・お手入れは必要?
4冬前の凍結対策
寒波での凍結・破損は、冬の修理依頼の定番です。お使いの機種の凍結予防方法(浴槽に水を残す等、機種により異なります)を、寒くなる前に一度確認しておいてください。
5「いつもと違う」をメモする
音・お湯の減り・エラーの頻度——「いつもと違うな」と感じたら、日付と症状をメモ。壊れる前のサインの早期発見が、結局一番の延命です。
やってはいけないこと4つ
- 対応外の入浴剤を使う——にごり湯タイプや硫黄成分入りは、ふろ配管や部品を傷めるため使用不可の機種が多いです。必ず取扱説明書で対応入浴剤を確認してください
- 機械内部を自分で開ける・分解する——内部はメーカー・認定業者の領域です。感電・水漏れ・保証外れのリスクがあります(内部の構造はこちらで図解しています)
- 室外機の前後をふさぐ・覆う——タンクも室外機も外に置く前提の機械なので、雨や風にさらしておくのは問題ありません。やめてほしいのは、風が通る室外機の前後を遮ってしまうことです。見た目のために室外機を木の囲いなどで覆っているお宅がありますが、エコキュートの作動に支障が出ます(→ 設置環境の話)
- 小さな水漏れ・エラーを放置する——「まだ使えるから」の放置が、軽い修理(約1万円台)で済んだものを重い修理に育てます
そして、機械より効く「お金の延命策」=延長保証
正直に言うと、日々のお手入れ以上に効くのがこれです。メーカー保証は部位によって1〜5年ですが、購入時に任意で10年の延長保証に入れます。
機械部品の故障や水漏れが増えるのは10年前後から。10年以内の高額修理が保証でカバーされれば、それ1回で保証料の元が取れる内容なので、私はお客様に「入っておくに越したことはない」とお伝えしています。
長持ちのコツは全部やらなくて大丈夫です。入浴剤のルールを守る・エラーを放置しない・逃し弁の定期チェック、この3つで十分。そして正直に言うと、どれだけ大事に使っても13年前後で部品供給の壁は来ます。10年を超えたら、下の無料一括見積もりで交換の費用感を掴んでおく——これも「長持ちさせる」のうちだと私は思います。
※見積もりは無料です。今すぐ買い替えない方の「相場の下調べ」にもどうぞ。