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エコキュートのお湯が臭い・においの原因と対処
「お風呂」と「給湯」で原因が変わります

浴室で手のひらにすくったお湯

「エコキュートのお湯が、なんだか臭い」——これも相談を受けることがあります。じつは対処を考える前に、まず切り分けが大事です。それは「お風呂のお湯が匂う」のか、「蛇口・シャワーの給湯が匂う」のか——ここで原因がまったく変わってきます。

私は大手メーカーのエコキュート修理を11年続けている修理職人です。順番に説明します。

まず切り分け お風呂(浴槽)のお湯が匂う → 多くは配管の汚れ
蛇口・シャワーの給湯が匂う → まれだが別の原因の可能性。
どちらが匂うのかを、まず確かめてください。

お風呂(浴槽)のお湯が匂う=配管の汚れが濃厚

浴槽のお湯が匂う場合、ふろ配管の中の汚れが原因の可能性が非常に高いです。追い焚きや保温で、皮脂や湯垢が配管の中に溜まり、それが匂いのもとになります。

対処はシンプルで、ジャバなどの配管洗浄剤で、定期的に清掃・除菌することです。とくに入浴剤を使うご家庭は汚れが溜まりやすいので、こまめな洗浄がおすすめです。おすすめの洗浄剤と使い方はこちらに。

追い焚き配管の洗浄におすすめの洗浄剤と使い方(入浴剤の可否は 入浴剤は使える?

夏場・長期不在の後に匂う=水を入れ替えると改善することも

もうひとつ、季節や使い方に関係するパターンがあります。夏場などに、長期間使用せず放置すると、配管に汚れが発生することがあります。旅行や単身赴任などでしばらく使わなかった後に匂いを感じたら、これが原因かもしれません。

対処:一度、水を全部入れ替える その場合は、タンクの水を一度すべて排水して入れ替えると、改善する可能性があります(手順は機種で異なるので タンクの水抜き・お手入れ を参照)。あわせて配管の洗浄もしておくと安心です。

蛇口・シャワーの「給湯」が匂う=まれだが注意

一方、お風呂ではなく蛇口やシャワーの給湯そのものが匂う場合。これは症状としてはかなり少ないのですが、知っておいてほしい可能性があります。

まれに、室外機のガス混入の可能性 給湯のお湯が匂うケースでは、室外機(ヒートポンプ)の中のガスが漏れて、そのガスが給湯に混入している可能性も考えられます。頻度は低いですが、配管洗浄では直らない性質のものです。

正直に言うと、匂いの種類や文章だけで原因を断定するのは難しい症状です。給湯側が匂う・洗浄しても改善しない・匂いが気になって不安——そんなときは、無理に自己判断せず、メーカーに連絡して点検してもらうのが確実です。

まずは配管洗浄を。それでも直らないなら点検を
お風呂の匂いの多くは、配管洗浄で改善します。市販の洗浄剤でできるので、まず試してみてください。洗浄しても匂う・給湯側が匂う場合は、メーカーの点検を。
配管洗浄剤と使い方を見る

※洗浄の可否・方法は機種で異なります。必ず取扱説明書に従ってください。

よくある質問

お風呂のお湯がカビ臭い・生臭いです。
ふろ配管の汚れが原因のことが多いです。配管洗浄剤で循環洗浄をして、除菌・清掃をしてください。入浴剤を使う家庭は汚れが溜まりやすいので、洗浄の頻度を上げると改善しやすくなります。
配管を洗浄しても、匂いが取れません。
長期不在の後ならタンクの水の入れ替えを試してください。それでも改善しない、または給湯側が匂う場合は、配管洗浄では直らない原因の可能性があるので、メーカーに点検を依頼してください。
飲み水(給湯)が匂うのは体に害がありますか?
原因を特定しないと判断できません。給湯が匂う症状はまれで、室外機のガス混入など洗浄では直らない原因のこともあります。自己判断で飲用を続けず、メーカーに相談してください。なお普段の飲み水は蛇口の水を使うのが基本です(→ お湯の衛生の話)。
管理人(エコキュートの修理屋)
管理人(エコキュートの修理屋・11年目)

大手メーカーのエコキュート修理・メンテナンス一筋11年、修理対応は年間1,000件以上。第二種電気工事士の資格を持ち、電気工事の面からも設置や配線を見ています。現役でメーカーからの依頼を受けて修理に伺っているため、名前とメーカー名は伏せています。1社の専門なので、他社の料金体系を断定することはしません。匂いは文章だけで原因を断定しにくい症状のため、不安な場合は必ずメーカーにご相談ください。