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貸家のエコキュートに故障の連絡が来たら
大家さんが決める「修理か交換か」

賃貸住宅の外壁沿いに設置されたエコキュートの前で、クリップボードにメモを取る作業着の人物の後ろ姿

賃貸物件の修理依頼は、私の体感で8割ほどが管理会社さんから届きます。伺うまでの日数は持ち家と変わりません。賃貸で時間がかかるのは、大家さんの承認を待つところです。

入居者の方は、その間ずっとお湯のない生活をしています。この記事では、故障の連絡を受けた大家さんが何を先に決めればいいかを、修理に入る側から書きます。

先に結論
  1. 連絡が来たら、修理の承認を止めない。ここが一番時間を左右する
  2. 年数の経った機械は、修理でお湯を戻しつつ、交換の見積もりも取っておく
  3. 交換工事そのものは半日。それでも見積もりから工事まで、最短でも3〜4日から1週間はかかる
  4. 貸す前に試運転をし、型式・製造年の控えと取扱説明書を用意する

連絡が来たら最初にやること:承認を止めない

エコキュートは大家さんの持ち物なので、費用を負担する大家さんの承認がないと、修理屋は作業に進めません。大家さんと連絡がつかず、修理に着手できないまま止まる物件を、現場で見てきました。

管理会社や大家さんの返事が遅れると、入居者の方はお湯が使えないまま過ごすことになります。ここでトラブルになることが、たまにあります。管理会社から連絡が来たら、できるだけ早く返事をしてください。

修理か交換か:迷うのは年数が経った機械

大家さんが迷うのは、決まって年数の経った機械です。買い替えも考えたい。けれど入居者の方がいま困っている。現場では、入居者の方のお湯を優先して修理を選ぶ大家さんがほとんどです。どうしても直せないとなるまで、修理でつなぐ形になります。

入居者の方を待たせないという点で、これは正しい判断です。ただ、修理を重ねるうちに、買い替えにちょうどいいタイミングを逃してしまうこともあります。最後は「直せない」と言われてから慌てて交換することになり、機種も業者も選ぶ余裕がなくなります。

年数ごとの考え方は修理か交換かの判断基準に、寿命の目安は寿命と壊れる前のサインにまとめています。

入居中の交換工事は、段取りに日数がかかる

交換工事そのものは半日で終わります。時間がかかるのは工事の前です。

壊れてから見積もりを取り始めると、この日数がそのまま入居者の方の「お湯のない日数」になります。年数の経った機械が付いている物件は、壊れる前に交換の相場と頼む先を決めておくと、いざというときの日数を縮められます。費用の内訳は交換費用の相場、見積書の見方は見積もりのチェックポイントをどうぞ。

古い機種を付けたまま貸すときの3つの準備

1入居前に必ず試運転をする

これは強くお願いしたいことです。入居が始まってから不具合が見つかり、そこから機械を交換するとなると、入居者の方に不満を持たれます。お湯が出るか、お湯はりができるか。最低限の確認を、入居前に済ませてください。

2型式と製造年を控えておく

貯湯タンクに貼ってあるラベルに、型式と製造年が書いてあります。修理の手配にはこの2つが要ります。大家さんや管理会社の手元に控えがあると、話が早く進みます。

3取扱説明書を部屋に置いておく

賃貸では、取扱説明書がなくなっている物件がほとんどです。入居者の方は使い方がわからず、故障ではないのに「故障した」と連絡が来ます。修理屋が伺って設定を直すだけ、という二度手間が実際によくあります。前の入居者から引き継いだものでかまいません。説明書を1冊、部屋に置いておいてください。

費用負担について、修理屋から言えること

法律の解説は私の専門外なので、要点と公式ページだけ示します。民法では、貸主は貸している物の使用に必要な修繕をする義務を負い、借主の責任で修繕が必要になった場合はその限りでない、とされています(第606条)。設備が使えない期間の賃料の減額についての定めもあります(第611条)。実際の扱いは契約書の内容によるので、契約書と管理会社に確認してください。

現場の実感としては、入居者の方の使い方が原因で壊れるケースは、ほとんどありません。入居者側の原因と言えるのは、駐車場の近くに設置されていて車をぶつけた、といった外からの力くらいです。

修理屋としてのおすすめ

故障の連絡が来たら、今回は修理の承認をすぐ返して、入居者の方のお湯を戻してください。そのうえで、年数の経った機械なら、同じタイミングで交換の見積もりも取っておくことをおすすめします。下の無料一括見積もりで総額の相場を掴んでおけば、次に「もう直せません」と言われたときに、3〜4日から1週間かかる段取りを短くできます。

次の故障の前に、交換の相場を掴んでおく
入居中の交換は、見積もりと日程調整に日数がかかります。無料の一括見積もりで、複数社の工事費込みの総額を先に見ておいてください。
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※見積もりは無料です。その場で契約する必要はありません。

よくある質問

貸家のエコキュートが故障したら、修理と交換のどちらを選ぶべきですか?
入居者がお湯を使えずに困っているときは、まず修理で復旧させるのが現実的です。現場でも、修理を優先する大家さんがほとんどです。ただし年数の経った機械は、修理と同じタイミングで交換の見積もりも取っておくと、次に直せなくなったときに慌てずに済みます。
入居中のエコキュート交換には、どのくらい日数がかかりますか?
工事そのものは半日で終わります。ただし見積もり、決裁、機械の手配、入居者の立ち会い日の調整があるため、最短でも3〜4日から1週間はかかります。その間、入居者はお湯が使えません。
古いエコキュートが付いたまま貸すとき、何をしておけばいいですか?
入居前に必ず試運転をして、お湯が出ることを確かめてください。あわせて、型式と製造年を控えておくこと、取扱説明書を部屋に置いておくことをおすすめします。説明書がないと、故障ではないのに故障として連絡が来ることがよくあります。
管理人(エコキュートの修理屋)
管理人(エコキュートの修理屋・11年目)

大手メーカーのエコキュート修理・メンテナンス一筋11年、修理対応は年間1,000件以上。第二種電気工事士の資格を持ち、電気工事の面からも設置や配線を見ています。現役でメーカーからの依頼を受けて修理に伺っているため、名前とメーカー名は伏せています。1社の専門なので、他社の料金体系を断定することはしません。書けるのは、毎日現場でお客様にお伝えしていることだけ。それをそのまま書きます。