電気温水器からエコキュートへの買い替えはアリ?
両方直してきた修理屋の本音
電気温水器が古くなってきたとき、必ず迷うのがこれです——「また電気温水器にするか、エコキュートに乗り換えるか」。
私は大手メーカーの修理職人として11年、エコキュートも電気温水器も、両方の修理・買い替えのご相談に現場で対応してきました。どちらの言い分も知っている立場から、本音で書きます。
先に結論
ほとんどのご家庭は、エコキュートへの乗り換えが得です。電気代の差と補助金の差が大きいからです。ただし、電気温水器のままが合理的なケースも確かにあります。両方書くので、ご自宅がどちらか確かめてください。
電気代の差:仕組みがそもそも違う
電気温水器は、ヒーターで直接お湯を沸かします。一方エコキュートは、空気の熱を集めてお湯を沸かすヒートポンプ方式。同じ量のお湯をつくるために使う電気の量が大きく違い、月々の電気代(光熱費)はエコキュートの方がかなり安くなります。
「でもエコキュートの方が機械は高いんでしょう?」——その通りです。室外機(ヒートポンプユニット)がある分、本体価格は電気温水器より高い。ですが、現場でお客様にお伝えしている実感はこうです。
修理屋の現場感覚
10年間で計算すると、月々の光熱費の差で機械代の差は余裕で回収できるラインにあります。エコキュートの寿命の目安(10〜15年)を考えても、先に高い分を払って月々で取り返す計算が成り立ちます。※電気代は契約プラン・使用量・地域で変わります。
補助金の差:ここが決定打です
もうひとつ、意外と知られていない大きな差があります。
| 買い替えパターン | 国の補助金(給湯省エネ2026事業) |
|---|---|
| 電気温水器 → 電気温水器 | 出ません(0円) |
| 電気温水器 → エコキュート | 最大12万円(基本7万+性能加算3万+温水器の撤去加算2万) |
同じ「買い替え」なのに、エコキュートを選ぶだけで補助金の対象になる。実際、現場でもこの補助金の差もあって、エコキュートに乗り換える方がほとんどです。補助金の条件・注意点はこちらにまとめています。→ 補助金2026の内訳と注意点
正直に:電気温水器のままが合理的なケース
ここからが、売り手のサイトにはあまり書かれていない話です。次に当てはまる場合は、電気温水器のまま買い替えるのも一つの案だと私は思います。
- 温水器を室内に設置している——エコキュート化には屋外のヒートポンプ設置が必要で、工事のハードルが上がります
- 屋外に室外機を置くスペースがない——物理的に設置できなければ選択肢になりません
- 一人暮らしなどで、お湯の使用量がかなり少ない——電気代の差額が小さくなるため、機械代の差を回収しにくくなります
「全員エコキュートにすべき」ではありません。お湯をたくさん使う家ほどエコキュートの得が大きく、使わない家ほど差が縮む——これが両方見てきた者の正直な整理です。
乗り換えを進めるなら:設置可否も含めて相見積もりを
- 今の温水器の設置場所と屋外スペースを確認(写真を撮っておくと話が早い)
- 複数社に「電気温水器からの入れ替え」と伝えて見積もりを取る——設置できるか・追加工事が要るかは現地の条件次第なので、必ず複数の目で見てもらう
- 「補助金の対象機種で、申請込みの見積もりですか?」を各社に確認
電気温水器からの乗り換えを検討中の方へ
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※見積もりは無料です。「うちは設置できるのか」の確認だけでも価値があります。
よくある質問
電気温水器はまだ動いています。壊れる前に乗り換えるのは早い?
補助金が出ている期間は、動いているうちの計画的な乗り換えが一番条件よく進められます。壊れてからだと、お湯が使えない状態で急いで決めることになります(壊れる前のサインはこちら)。
交換の総額はどれくらい見ておけばいい?
エコキュートへの入れ替えは、市場相場で工事費込み40万〜60万円台が目安です(設置条件で変動)。詳しくは交換費用の内訳をどうぞ。ここから補助金分が実質引かれます。
マンションでも乗り換えできますか?
設置スペースと管理規約の条件次第です。室内設置型の温水器をお使いの場合は、温水器のままの買い替えが現実的なことも多いです。業者に現地を見てもらって判断してください。